変形性膝関節症にヒアルロン酸
変形性膝関節症にヒアルロン酸で薬物療法を試みる
変形性膝関節症の症状の改善に、 ヒアルロン酸注射を選択される方もいらっしゃいます。 正確には「高濃度ヒアルロン酸」という粘性のある液体を 膝の患部に注射する薬物療法の一種です。 ヒアルロン酸は膝の関節液に含まれる一成分であり 膝と膝の摩擦を軽減する潤滑油の働きをしています。 変形性膝関節症の痛みは、膝関節の潤滑液の減少も 原因の1つですので、注射によってヒアルロン酸を 補ってあげているのです。 膝の注射には、かなりの注意が必要です。 膝の内部が注射針によって、外部と接触するわけです。 当然、炎症を起こす物質も混入する可能性もありますので 消毒は念入りに、治療当日の入浴は控えるように 指示されることもあります。 変形性膝関節症の治療のときに、万が一でも 膝関節に細菌が混入した場合は「化膿性膝関節炎」の発症も ありうることだからです。 最近は内服するヒアルロン酸のサプリメントも注目の存在ですが 元々体内に存在するヒアルロン酸とはいえ 過剰摂取の場合の副作用などはまだまだ情報が少ないのが現状です。 ヒアルロン酸を注射する薬物療法は 変形性膝関節症の症状の段階(グレード)が進んでいる患者さんには 効果が期待できない場合もあるようです。 膝の気になる痛みに気がついたとき 専門家に相談するタイミングと考え、早めの相談が 変形性膝関節症の症状の改善方法にも選択の余地がありそうです。