変形性膝関節症の新しい治療法

変形性膝関節症について

あなたの膝「変形性膝関節症」にあてはまりませんか?

変形性膝関節症について簡単に説明します。

詳細 ⇒ 変形性膝関節症など膝の痛みの新しい治療法


「変形性膝関節症」読んで字のごとく、膝関節が変形して痛みを伴う病気のことです。

なお、変形性膝関節症の名称は
「へんけいせいひざかんせつしょう」もしくは
「へんけいせいしつかんせつしょう」とも呼ばれるようです。

聞き慣れない病名ですが、実は、日本の総人口のおおよそ10%の方が
変形性膝関節症の患者さんであり、その大半が中高年であるという統計も出ています。

「膝の痛み」=「変形性膝関節症」と言えるほど身近な病気です。

変形性膝関節症の症状として

・膝が痛む、膝に圧迫感がある
・膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなった
・膝に力が入らない、安定感がなくなった
・立ったとき膝と膝の間にすき間ができる、O脚がひどくなった
・過去に、膝を酷使する重労働を行っていた、膝をケガした

普段の何気ない動作の中で、立ち上がるときに膝が痛む、
歩くときに膝がぐらつく、階段を降りるときに膝で体重を支えられない感じがする。

このような膝の違和感を感じたことはありませんか?

例えば、上記のような膝の痛みを感じ、整形外科を受診した際
まず、問診からはじまりレントゲン検査を行います。

X線写真から

・膝関節軟骨のすり減りが見られる
・膝にミズが溜まる「関節水腫(かんせつすいしゅ)」
・半月版の変性で、関節炎の症状を伴っている

変形性膝関節症の初期・中期にあてはまる症状です。

症状がさらに進み、進行期〜末期へ移行するとともに
レントゲンの検査結果から、「骨棘(こっきょく)」という
骨の先がトゲのように尖った部分が発見されることがあります。

膝を動かすたびに、骨と骨が直接ぶつかるために起こる
激しい痛みを生じ、日常生活に不便を感じることが多くなります。

このように、膝に違和感のある程度の軽度の状態から、
日常生活が困難な状態まで多種多様な症状が
「変形性膝関節症」とよばれる病気なのです。

詳細 ⇒ 変形性膝関節症など膝の痛みの新しい治療法

				

TKA|変形性膝関節症の外科的治療法

「TKA」変形性膝関節症、末期症状の治療法その前に・・・

変形性膝関節症の治療方法の1つに「TKA(てぃーけーえー)」があります。
TKA(Total Knee Arthroplasty)とは、「人工膝関節形成術」もしくは
「人工膝関節置換手術」、「全人口膝関節置換術」などと呼ばれるものです。

変形性膝関節症のTKAは

・患者さんの年齢が60歳以上の方
・変形性膝関節症の進行期〜末期の状態
・膝の痛みが激しく、日常生活に支障をきたす
・レントゲン検査で、膝の軟骨がすり減りが見られ、関節の
 すき間の幅が狭まっていたり、 骨と骨がぶつかっている症状が見られる。

と言った条件の元で手術(TKA)を行うのが一般的なようです。

そもそもTKAとは、変形性膝関節症などで変形した膝の骨を外科的治療によって
膝の痛んだ部分を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた
「人工関節」に置き換える手術です。

例えて言うなら、虫歯の悪い部分を削り金属をかぶせる治療のイメージでしょうか。

TKAの手術の前段階では、

・温熱療法や運動療法などのリハビリ
・消炎鎮痛剤や関節にヒアルロン酸を注入する薬物療法
・杖を使用し、膝の負担を軽減するなどの日常生活指導
・ダイエット

などの保存的治療が行われるようです。

それでも、変形性膝関節症の症状が改善されない場合は
TKAなどの外科的治療で膝の状態を良くする方法をとります。

TKAの手術後は、定期的検診や抗生剤を飲むなどして、
人工膝関節の状態を良好に保つ努力が必要となります。
				

OA|膝OA、ってなに?

「OA」や「膝OA」や「変形性膝関節症」は・・・

「変形性膝関節症」という言葉をネットなどで調べていると
「OA(おーえー)」という単語をよく目にします。
OAとは、「変形性関節症」の意味で使用されます。
変形性関節症の英語の略は「Osteoarthritis」(骨関節炎)
略語で「OA」と一般的に呼ばれています。

変形性膝関節症の場合は、「膝OA」と略される場合もあるようです。

膝はなぜ変形してしまうのでしょうか。
膝は人体の関節の中で肘と同様に動く範囲が広い関節です。
肘も膝のように動く体の中の大きな関節ですが、
膝には、日々体重を支える重要な役割があります。

歩く際、膝には体重の2〜3倍の負荷がかかります。
階段を降りるときには、体重の5〜6倍の重量が膝に負担をかけています。

若いときは、膝周辺の筋肉で膝への負担を分散しています。
代表的な筋肉は、太もも前の大腿四頭筋。
体の中で一番大きな筋肉は、膝と一緒に体重を支え
膝へかかる負担を減らしてくれます。

年齢とともに、筋力が衰え、柔軟さをなくした筋肉は
今までのように膝関節をサポートすることができなくなります。

中高年で膝OAと診断される方が増えるのは
筋力の衰えや、体重の増加などで、膝の負担が増えることや
膝の関節液に含まれるヒアルロン酸の減少などが考えられます。

膝OAと診断される前に、自分自身でできる
膝周辺の筋肉の強化や日常の生活環境を改善することも
変形性膝関節症の予防につながります。